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ベストではなく「ユニークさ」が鍵となる

 

ビジネスパーソン一人ひとりのキャリア戦略においても企業と同様で、同じようなやり方でベストを狙うよりも、その人しかできない「ユニークさ」を求める方が有効です。この考え方は、就職活動でリクルートスーツといわれる同じような服装をして、企業側が求めそうな内容のエントリーシートを書き、面接のためのマニュアルを読んで、想定される質問への答えを準備するというやり方とはまったく違うアプローチです。「出る杭は打たれる」という言葉があるように、日本では突出したり、他人と違うことをすると批判の対象になりがちです。「KY(空気を読まない)」は顰蹙を買い、目立たないようにすることがいいと若い人の多くが考えているようです。


 でも、ユニークさといっても抽象的すぎてわからない、自分のユニークさを見出すためにはどうしたらいいのかという疑問が生じるかもしれません。そこで、PART2ではビジネスパーソン個人にとってのユニークさとは何か、それをどのように見出し、組み合わせていくのかについて事例を紹介しながら、詳しく説明します。


 ユニークさを考える上で基本になるのは、新しい観点から自分のプロフィールを考えること、そのためには自分を「オープン化」して外の世界を知ること、そして「ORをANDにする」というアプローチを試してみることです。


 ユニークな自分のプロフィールを探す

 

外面的、内面的な特色の組み合わせ


 皆さんは自分自身のプロフィールのように周囲に説明するでしょうか。おそらく、性別、年齢、出身地、学歴、職業、特技、関心事などを挙げると思います。仕事をしている人は、まず自分の勤める会社の名前から始めるかもしれません。自分自身をどう見るか、という自己プロフィールは、キャリア戦略を考えるにあたって、とても大事です。皆さんの多くは、就職活動をする際に、自己分析をするようにといわれたことあるでしょう。自己分析は、今までどんなことをしてきたのか、を考えようというものです。自分のプロフィールを自ら書いてみるということでもあります。


 それでは、自分のプロフィールを考える際に、ユニークさをどうとらえたらよいでしょうか。ユニークなプロフィールを見出す鍵となるのは、客観的(外面的)と主観的(内面的)な特色の組み合わせです。ハードとソフトの組み合わせといってもよいかもせれません。客観的(外面的)な特色とは、国籍、年齢、学歴、性別、資格、仕事の経歴・経験など一般に認められており、何らかの基準によって誰でも判断しやすいあなたの側面を指しています。主観的(内面的)な特色とは、個人のパーソナリティ、姿勢、相性など、実際にその人と直接接触し、身近で一緒に活動しなければ知ることが難しい特色を示しています。そして、外面的か内面的かのどちらか(OR)ではなく、この2つの組み合わせ(AND)があなた自身のプロフィールとなるのです。「両方の組み合わせ」というところが鍵となるのです。


 これまでに「自分にはユニークさやセールス・ポイントがない」という人に遭遇したことはかなりあります。こういう人の多くは、セールス・ポイントを外面的・客観的な特色だけでとらえているようです。学歴、年齢、仕事の経歴、資格など、多くの人がその内容を知るものだけを判断の基準としてしまっています。しかし、大学が同じ、入った会社が同じ、など客観的な特色としては同じような項目で説明できる人たちでも、つきあったり、実際一緒に仕事をしたりすると、人それぞれでかなりの違いを発見することがよくあります。それは外面的な特色だけ見たのでは、内面的・主観的なソフトな側面がわからなかったからです。